乳幼児のイタズラ防止10の工夫

はじめに

乳幼児が自分の手足を言葉を自由に使えるようになるにつれ、少し目を離した隙きに、引き出しの中身を荒らされた、ベランダに締め出された、何か食べていた、入って欲しくない部屋に入られた、ぶつけた、怪我した、泣いたetc…

止めてくれと叱ったところで、こっちの言葉を理解しているのか怪しい。そもそも、叱っている(怒っている)ことすらわからず、いつもと違う親の反応にケラケラ笑うだけなことも。その一方で、家に響き渡る子の泣き声と、怪我の心配と、荒らされた部屋の後片付けに疲弊していくだけ。

統計的に見ても、家の中で子を見ていられる大人の数は確実に減っているわけで、少ない人数でまともに乳幼児のイタズラに付き合っていたら身が持ちません。そもそもイタズラといっても、悪気があってやってるわけじゃないものがほとんどです。ならば、まずはイタズラできる環境をどうにかしてやるべきでしょう。家庭内で子を監視できる大人は減っていますが、幸いにして技術は進歩しています。技術でカバー出来るものはカバーし、未然に防いだほうが子のためであり、親のためであると思います。

前置きはこのくらいにして、我が家で実践している、乳幼児のイタズラ対策法をまとめてみました。イタズラ防止のためとはいえ、あまりに複雑にするのは良くありません。例えば、引き出しのロックを面倒すぎるものにすると、まず親がロックすることをサボります。そうすると、そのサボった隙きを子が狙います。これはもう確実に。

ただし、これはあくまで我が家の事例です。大体は賃貸住宅でも大丈夫な範囲ですし、我が家ではイタズラ防止に有効ですが、どの家庭でも有効という訳ではないでしょう。必ずご自身の家の状況を考え判断してください。

10の工夫

マグネット式のキャビネットロックをつける

いきなりですが本命のアイテムです。鍵のないキャビネットの引き出しや開き戸に、強力なマグネットを使わないと開かない鍵を付けることが出来ます。両面テープでキャビネットの内部にロックを取付けます。

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付属の強力マグネットを近づけると、爪が格納されて引き出しを開けることが出来るようになります。

キャビネットの内部にロックがあることで、まず見た目が悪くなることがありません。また、基本的に専用のマグネットがなければ大人でも開けることが困難になります。

ちなみに、外側にテープで固定するタイプ100均含めよく売られており、乳児には良いかもしれませんが、知恵を持ち出すとすぐに開けだします。特に、回すだけ、引っ張るだけ、少し押すだけといった簡単なものであれば、親が開けているところを見ればすぐ覚えます。力もすぐに付きます。外側にロックがあれば、それを引っ張り続け、いつの間にかテープごと剥がしてしまう可能性があります。

磁気式のキャビネットロックであれば、開けるところを見られても、マグネットさえ渡さなければ真似できません。マグネットは子供の手の届かない場所に置いておきましょう。

ただし、プッシュオープン式の引き出しにはあまり有効ではありませんでした。プッシュオープン式の引き出しは、その名の通り、引き出しを押すと、中のバネにより開く方向の力に変わるわけですが、この力が結構強いのです。このため、よくわからないけど「押せば開く」ということだけは知っている子供が、何度も何度もプッシュし続け、最終的にキャビネット内部に両面テープで固定したロックを剥がしてしまいました。

 

スーツケースベルトを巻く

先述の通り、マグネット式のキャビネットロックではプッシュオープン式の引き出しに対応しきれません。我が家の場合、テレビ台がプッシュオープン式でした。しかし、テレビ台くらいであれば、スーツケースベルトが使えます。

見た目は犠牲にしていますが、外側に両面テープで接着させるよりは後に残りません。ダイヤル錠など、錠付きのベルトにすれば、多少力がついてきてバックルを外せるようになっても、錠が開けられない限りは引き出しを開けられることはありません。

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取手を外す

キャビネットを勝手に開けさせないためには、取手を外してしまうというのも一つの手です。子供の手の届く範囲の取手は外してしまった方が、勝手に開けられることもないし、ぶつかって怪我をすることも防げます。

ちなみに、我が家で使っているキャビネットのうち、IKEAのHELMERは、鉄で出来ているので磁石が良くくっつきます。取手を外してしまい、開けたいときはマグネット式キャビネットロックの強力マグネットを引き出しにつけると、写真の通り開けることが出来ます。

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乳幼児の手の届かない場所に取手を付ける

取手は何もキャビネットだけじゃありません。クローゼットを勝手に開けられるのを防ぐのにも、取手外しは有効です。下の写真のような取手では、鍵の付けようがありません。外してしまった方がマシです。ただし、そのままでは大人も開けられず、不便極まりなくなってしまいます。

そこで、新しい取手を乳幼児の手の届かない場所に付けます。上部の丁番に細い紐やビニール紐をかけると、紐を引っ張るだけでクローゼットが開くようになります。紐を見失わないように、何かぶら下げておくと良いでしょう。

 

 

ベビーゲートを設置する

ベビーゲートは、廊下や細い通路を塞ぐのに有効です。簡単な鍵であれば、知恵が付けば親のマネをしてすぐに開けるようになります。手の届かない位置、子供から見えない位置に鍵を設置したほうが良さそうです。また、足場があると登りたがります。登った状態で足を滑らせて怪我をしないように。

我が家ではディアウォールをつかって柱を建て、そこに球転がしのおもちゃ付き自作ベビーゲートを設けました。

 

地味なコンセントカバーを付ける

コンセントも子供にとっては危険なものの一つだと思います。怪我させないためにも、コンセントカバーをつけるのが良いのではないでしょうか。

ただし、派手なコンセントカバーや、かわいいコンセントカバーは、子供の興味を惹いてしまいます。遊んで欲しくない所に、子供を惹き付けるものを設置するのは止めましょう。

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ベランダに補助錠を付ける

ベランダに勝手に外に出ないように、また、寒空の下、ベランダで洗濯物を干しているときに、子供には外に出てきて欲しくない時、サッシの補助錠が有効です。

両面テープで取付けするものですが、これをサッシの内側と外側の上部にしっかり貼ります。

普段は内側から錠を掛ければ勝手に外に出ることは出来なくなりますし、親だけがベランダに出るときには、外側の補助錠を掛けて、部屋の中からサッシを開けられなくさせます。

親がベランダに居るときに、サッシ錠(クレセント)の鍵を掛けられて締め出されないようにするには、外に出るときにはサッシに雑巾等を挟んで、完全に閉められないようにします。

クレセントを外してしまうのが一番確実なんでしょうが、防犯上のこともあるので自己責任で。

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カウンターに柵を設ける

我が家のキッチンとダイニングの間にあるカウンターは、背伸びして手を伸ばすと幼児でもちょうど届いてしまうくらいの高さです。キッチンで作ったものや、使い終わった食器をカウンターに置いた時、突然子供の手が伸びて…気づいたら床に皿が散らばっていた、こんな程度ならまだ良い方で、物が頭に落ちてきて怪我をしたら大変です。

ブックスタンドと木の板で柵を作って、カウンターの上のものに手がとどかないように、もし手が届いても、持ち上げない限り取り出せないようにしています。

子供は手伝おうとしてくれているようですが、もう少し大きくなってからにしようね。

 

可動間仕切りのロック

レールの上を滑るように動く間仕切りは子供の格好のおもちゃです。勢いよく間仕切りを動かし、壁にどんどんぶち当てます。うるさいとか、壁が傷つく辺りは大人の事情ですが、たまに間仕切りがレールから外れ、倒れかけてきたことも。さすがに間仕切りの下敷きにさせる訳にはいきません。

可動間仕切りの近くにディアウォールで作った柱を用意し、子供の届かない位置に紐をかけると勝手に間仕切りを動かされなくなります。

スマートスピーカーを導入する

テレビ、エアコン、照明…最近の家電はリモコン操作必須なものが多いですが、リモコンを操作しようとすると、スイッチ大好きリモコン大好きな我が子は、自分にやらせろと主張してきます。天気の確認のためにスマホを取り出したならば、やはり自分にも触らせろと主張してきます。主張が通らなければ不機嫌になり、泣き出すこともしばしばでした。

そこで、スイッチが一杯ついたいわゆるリモコン類を隠してしまい、スマートスピーカー(我が家ではGoogle Home mini)を使ってテレビや照明を操作することにしました。スマホで確認しなくても、「OK. Google. 今日の天気は?」で天気予報を聞くことも出来ます。一つ一つの小さな操作のために、不必要に時間をかけたり機嫌をとったりする必要がなくなり、声だけで操作できるというのは便利なもので、確実に今まで必要だったひと手間(リモコンを探す、スマホをロック解除して画面を見る等)がなくなりました。

尚、テレビ等の操作では、スマートスピーカー対応のスマート家電が揃っていなければ、スマートスピーカーと一緒に、スマートスピーカー対応の万能リモコンが必要です。我が家の場合、Arduinoと赤外線LEDで自作しましたので、近日中にまとめます。

まだしっかりと言葉を喋れないので、もうしばらくはこの体制で大丈夫でしょう。

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おわりに

子供のイタズラに対し、親が対応すれば子はさらにその上を行き、何度もイタチごっこを繰り返してきて、ようやくいくつかの工夫に有効性が確認されてきました。最近はこちらの話も少しずつ理解してくれるようになってきていますが、さらなるイタズラへの対応が必要になるか、話し合いだけで済む日がやってくるのか、今後に期待です。さらに良い工夫が見つかったらどんどん追記していきます。

 

子育て

Posted by T&H