手作り着用兜の製作手順

2017年4月11日

端午の節句用に本格手作り着用兜で紹介した兜について、製作手順を記しておきます。

もし同様の兜を作る人がいましたら、参考になるかもしれません。

 

材料

基本的には家にあるものを使って、出来るだけ節約して作りました。

  • 黒のフェルト (100均のロール状のもの2枚使わない程度)
  • 和柄の布
  • 厚紙(お菓子の箱で代用)
  • 金色の紐
  • 赤色の紐
  • 金色のリボン
  • 針金
  • 装飾類(チャーム付きのヘアゴム、飾り金具、レジン等)

 

手順

兜の鉢とは、頭を覆う部分のことです。黒色のフェルトで少しだけ大きさの違う半球を2つ作ります。型を作って、7枚で1つの半球になるようにしました。大きな半球が、鉢の外側部分(飾りが付く方)に、小さな半球が頭に接触する部分になります。なお、「球体のサイズと展開した時の基本図形の関係」のページには、球の直径と基本図形の関係、型紙があります。型紙を半分にすると半球を作ることができます。ご参考まで。

 

鉢の縁

通常の兜にはありませんが、他の部品を組み合わせやすくするため、鉢の縁にフェルトで作った輪っかをつけ広がりをもたせます。1で作った外側の鉢の円周に合わせて、型を作りました。型紙が円周の⅓のサイズなので6枚を縫い合わせ、中に厚紙を挟んで補強しています。

 

筋・天辺

筋とは鉢に入る縦筋の装飾、天辺は鉢の頂点部分です。天辺は兜によっては穴が開いています。この手作り兜では、鉢の縫い目に合わせ、金色の紐を糸で縫い付けて固定します。さらに、天辺には飾りとして、100円ショップの髪飾りを分解したものをホットボンドで固定しました。

 

目庇

目庇(まびさし)とは、目の上の部分です。黒のフェルトと和柄の布を縫い合わせ、中に厚紙を挟んで補強してあります。

 

吹返し

吹返しは、顔の横にある折り返された部分です。長方形に切った2枚のフェルトを縫い合せてていますが、このフェルトのなかに、テープで張り紙が固定された厚紙を入れ、反りが固定されるようにしました。正面を向く側には和柄の布と、金色のリボンを縫い付けてあります。

 

しころ

しころは首の周りの部分です。和柄の布とフェルトを、厚紙を挟んで縫い合わせたアーチ型のパーツを大小2つ作り、少し被さるように重ねて縫い付け、段差を作ります。

 

鍬形

厚紙を3枚貼り合わせて強度を持たせ、断面を紙やすりで整え、金色の絵の具で塗装しました。

 

組立て

まず、鉢に目庇を縫い付けます。次に、しころの両端だけ残して鉢に縫い付けます。そして、鉢としころの間に吹返しを挟んでこれも縫い付けます。1で作った小さい半球も、縫い代を外側に向け、鉢の内側に縫い付けて縫い代を隠します。だんだん兜らしくなってきました。

 

鍬形の取付け

鍬形を兜につけます。目庇から鉢にかけてホットボンドで固定しました。さらに、鍬形台には100円ショップに売っている装飾用の金具と、金具とレジンで作ったチャームを接着しました。目庇に金色の紐も追加してあります。

忍緒

忍緒には赤い紐を編んで太い紐を作り、鉢に縫い付けました。ただ、手持ちの紐で作った忍緒は結んで使うには短すぎでしたので、別の紐で輪を作って、そこに通して固定しました。紐が十分ながければ、直接結んで使えば良いと思います。

 

完成

兜の出来上がりです!

 

 

作り方

Posted by T&H