石膏ボードの壁ピッタリに絵を飾るシンプルな方法

絵を飾ったときに、壁から浮かせたくない。つまり、↓の写真のような状態にしたい訳です。

 

絵に限った話ではありません。写真でもポスターでも賞状でもです。

ただし、それらを薄いフレーム(額縁)に入れることを想定しています。

 

大事な前提として、画鋲の穴程度は問題ないというスタンスでいきます。

国土交通省の原状回復をめぐるトラブルとガイドラインの別表1にも、

ポスターやカレンダー等の掲示は、通常の生活において行われる範疇のものであり、そのために使用した画鋲、ピン等の穴は、通常の損耗と考えられる。

と明記されています。したがって、画鋲の穴程度は賃貸でも基本的に大丈夫ですが、もしかすると個別に契約で禁止されている可能性もありますので、契約書を確認して下さい。

 

さて、本題です。今回はIKEAのポスターフレーム、フィスクボーを飾ってみます。厚さ12mmのフレームです。最大で50cm×70cm、重さ0.96kgのフレームを壁ピッタリに固定します。中にポスターを挟めば重さ1kgといったところでしょうか。

裏板の2箇所に金具があります。縦使いようと横使い用ですね。

 

金具の位置の確認です。フレームから裏板まで5mm、裏板から金具が3.5mm飛び出ています。金具の厚みはおそらく0.5mmくらいでしょう。つまり、壁から2mm以上、5mm以下で飛び出たフックがあれば解決です。上記商品に限らず、金具の位置はこれくらいのものが多いんじゃないでしょうか。

 

手持ちの画鋲(プッシュピン)を壁に刺した場合、壁面から12mm弱は飛び出てしまいます。これでは壁ピッタリになりません。ピンの長さも10mmと短いので、耐荷重が気になります。

 

石膏ボード用フックはどうでしょう。細いピンを複数本刺すので、耐荷重もkgオーダーです。いやしかし、ピン固定部が若干厚そうです。

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ホチキスで留めるタイプのフックはどうでしょう。寸法が公開されていますが、壁から7mm飛び出るようでNGです。(もしかするとペンチで押し込めばいけるかもしれません。)

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さてどうしましょう……。ヒントは石膏ボード用フックにありました。

それほど重くないフレームなら、ピン単体で良いのでは…?いやむしろ、細い釘でよいのでは?

釘やネジは石膏ボードに効かないなんて話ありますが、画鋲が刺さるのなら、画鋲とほとんど同じ径の釘が刺さらない道理はないでしょう。

 

手持ちの釘(こびょう)を探し出しました。真鍮の釘が手持ちでは一番細そうです。#18×16の#18が太さを表す記号、16が長さ(mm)です。#の後ろの数字が大きいほど細くなります。

 

直径は1.2mmでした。一方画鋲の直径は1.1mm。釘の方が0.1mm太いですが、抜いたあとに残る穴のサイズは画鋲とほぼ変わりません。また、画鋲のピンの長さは10mm、釘の長さは16mmあります。少しくらい壁から飛び出しても画鋲のピン以上に壁に刺さっていれば、そう簡単には抜けないでしょう。

 

 

考えがまとまったところで、実際に壁に設置してみました。まず、3mmくらい頭を残して石膏ボードの壁に刺します。

 

フレームをかけて完成です。

 

近くで確認しても、まったく浮いていません。完璧です。

 

ところで、耐荷重が気になります。重みで穴が緩むようだと、そのうち落ちてくる可能性もあります。細釘1本で1kgのフレームは保持し続けられるでしょうか。とりあえず飾って2週間ほど立ちますが問題ないです。後日経過報告致します。

 

釘はホームセンターで買えます。太さ1mm以下のものも売っているので、画鋲よりも穴を目立たなくすることもできそうです。

絵画の壁掛け用にこびょう(細い釘)を売っているショップもありますね。

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