ブリキ缶に大きな穴を開ける方法
100均などでに売っているブリキ缶をリメイクして、ハンドメイドやDIYに使いたいときに、少し大きな穴を開けたいと思うこともあるかと思います。
小さい穴なら釘やドリルで簡単に開けられますが、大きい穴ならどうするか、工具をふんだんに使った例をご紹介します。
100均の園芸コーナーに売っていたブリキ缶に穴を開けてみます。
左の缶に穴を開けてみました。今回は直径3cm程度の穴ですが、もっと大きな穴も開けられます。
まず、底の中心を出すために、底の内径を測ります。
サークルカッターを使って、紙から底の内径と同じ寸法の円を切り抜きます。
切り抜いた紙を底に合わせると、中心がわかります。
ポンチで印を付けます。薄いブリキの場合、バネの反動を利用したオートポンチならこれだけで穴が空きます。
ブリキ缶の底の中心に穴が空きました。
サークルカッターを使って、開けたいサイズの円をけがきます。中心の足を穴に合わせれば中心に円が書けます。
サークルカッターの刃でけがいた円が書けました。コンパスでも円は書けますが、鉛筆の芯では消えやすいことと、きれいな円を抜くためには線はできるだけ細いほうが良いです。
ドリルを使って穴を大きくします。ドリルを押したときに底がたわまないように、当て板を当ててみました。とはいえ、良いサイズの板がなかったので、木のキューブを使いました。
すでにポンチで小さい穴が空いていますので、電動ドリルで穴を広げます。刃は鉄工用が良いです。最大でΦ5mmのものしか持っていなかったので、それを使いました。
少し穴が大きくなりました。
さらに穴を広げるために、こんなドリル刃を使います。ステップドリルと言います。
穴を広げていきます。下に押し付けるよりも、横に削る力のほうが大きいので、当て板はなしです。最終的な穴のサイズよりも小さめに留めておきます。
穴が広がってきました。ドリルの位置決めが悪かったのか、中心から少し上の方にずれていますね。
さらにハンドニブラーで穴を広げます。
この時点では形が歪でよいので、ケガいた円のギリギリまで穴を広げます。ハンドニブラーで削るときに少し底が歪んでしまいました。
円が歪なので、次はドリル用の砥石を使います。あまり小さい砥石だときれいにしづらいと思うので、そこそこ大きいものを使います。
削り落として穴の形を整形します。
一見、綺麗な穴が空きました。
しかし、ひっくり返すとバリがたくさん出ています。このままでは少し危ない。
このくらい大きな穴のバリを取るのであれば、棒ヤスリで削ろうなどと思わずに、バリ取りを使うのがおそらく最も楽です。
すっかり綺麗に穴が空きました。
ブリキ缶に自在に穴が開けられるようになると、工作の幅が広がりますね。
今回紹介したのは開け方の一例です。無駄な工程を挟んでいるかもしれません。
手持ちの道具を工夫して挑戦してみてはいかがでしょう。