オリジナル紋章のデザインについて

2016年2月14日

材料・技法等,
作った日2015年3月20日
作った人T&H

私達の紋章は、まず結婚式に使うものなので、エスカッシャンだけの小紋章ではなく、しっかり見栄えのするものに、かといってなんでも詰め込んだ大紋章ほどでもなく、バランスがとれていて立派なものを作ろうということになり、色々検討した結果エスカッシャンヘルメットクラウンマントスクロールで作ろうということになりました。

簡単な用語や意味は紋章のデザインに関する覚書に書いてあります。

以下、私達の自作紋章と、そのデザインについて覚書です。

まず紋章作りで一番重要なエスカッシャン(盾)は、おそらく最も標準的なアイロン型を選びました。

二人の結婚で作る紋章なので、お互いに好きなものと、二人の何かしらを組み合わせた物をエスカッシャンに入れようということになり、インエスカッシャン含めて5分解にして、左半分はTの部屋ということで北斗七星と工具を、右半分はHの部屋ということで絵画道具とオリーブの木を、インエスカッシャンはTとHを組み合わせた犬のマークを入れています。このサイトのロゴにも使われているやつですね。

ヘルメットにはバイク用のフルフェイスを少し中世風にアレンジし、正面を向いているとあまり面白くなかったので、横を向かせてみました。本来マントと呼ばれるパーツは首から伸ばしてマフラーにしちゃっています。マフラーのボリュームやひらひらの向きや質感は最後まで決まらず、左右で表と裏を入れ替え、裏には葉脈をたくさんつけた形で落ち着きました。

クラウンの形はフィーリングですが、中央には羊を入れています。初期のアイディアでは王冠ではなくてシルクハットにしよう、羊はクレストとしてその上に載せようとしていましたが、紋章の重心が上に行ってしまうため、クレストとクラウンを一纏めにした現在のデザインに落ち着きました。

全体的にシルエットは左右対称な感じだったので、スクロールも左右対称にしました。モットーは本名からもじっています。モットーのフォントには、2000年以上の歴史があると言われるTrajanを使いました。

ちなみに、サポーターに干支かペットか出身地の有名な動物を入れようかというアイディアも出ましたが、クラウンには羊、エスカッシャンには犬が居る中で、これ以上動物を増やしても仕方ないというのと、サポーターは得てしてサイズが大きくなりエスカッシャンを食いかねないので、無しということになりました。

色をどうするかというのも大きな問題でしたが、なかなかしっくりくる色を付けることが出来ず、また手書きみたいな線が良い、銅版画のようにできるだけ線で濃淡をつけたいということになり、手書きでラフ→イラストレーターでデザイン作成→印刷後に手書きでトレース→スキャンしてフォトショップで仕上げといった感じで作り上げました。デジタル派のTとアナログ派のHの合わせ技です。

結婚式では招待状、席次表、プチギフトのタグ、タペストリー、紋章飾り、オープニングムービーに使用し、大活躍しました。今後も使う機会があれば使っていきたいです。