自作クランプと作り方
かれこれ4年ほど、いろいろなDIYに使っている自作クランプ、和名で言うところのハタガネです。
↓の作品の制作途中の写真にも写り込んでます。
DIYや木工作でボンドを使った接着では、クランプを使った固定・圧着が必須です。
今でこそダイソーでF字クランプが替えますが、まだダイソーのDIYコーナーが充実していなかった数年前は、C字クランプ程度しかなかったと記憶しています。また、大きめの家具を作ろうとすると、その分大きいクランプが必要になりますが、全部買って揃えようとすると結構値段がかさんでしまいます。
ということで、作ったのがこのクランプたちです。
寸切りボルトと板の組み合わせで、大きさを変えることができますが、基本的には大・中・小の組み合わせで使ってます。
木箱を作るために6個分用意しました。小さいサイズの板は多めに用意しています。
作り方
構造はいたって簡単で、1×4材や2×4材の板に寸切りボルトを2本通し、ワッシャーとナットで固定するだけです。
私はM10の寸切りボルトを使っていますが、1/2インチの寸切りボルトの方が安いかもしれません。締めるときにモンキーレンチ等が必要になりますが、太い分強度はありますのでそれも有りです。
寸切りボルトは、ホームセンターで285mmや1mの物が売っています。1mのものをカットすれば、使いやすい大きさのものを作れます。私が買ったホームセンターでは購入者が使える丸鋸が設置されていたので、その場で65cm-35cmと50cm-50cmにカットしました。65cmが大クランプ用、50cmが中クランプ用、35cmが小クランプ用です。1つのクランプを組み立てるのに、同じ長さのものが2本ずつ必要です。
大・中・小を1つずつ作る場合は、1mの寸切りボルトが3本、ナット12個、ワッシャー12個必要です。
寸切りボルトは、丸鋸がなくても金属切断用鋸でなんとかなります。私は丸鋸がない時はハイスパイマンP1.4でボルトを切ってます。
板に穴を開けるときは、ペアになる板をしっかり固定して穴の位置がずれないように穴開けするか(この時点でクランプが必要になってしまう)、少し余裕のあるサイズの穴を開けます。ペアになる板にはスタンプを押して組み合わせと上下がわかるようにしています。中くらいの板は穴が3箇所空いています。理由は使い方のほうで解説します。
使い方
難しいものではないですが、使い方も解説してみます。
大クランプ
ボルトの間に固定したいものを入れて、両側からレンチで力いっぱいナットを締め付けて固定します。板に2×4を使っていれば、板が負けることはそうそうありません。1×4で力いっぱい締めるとヒビが入ったことがあります。ちなみに、ボルトがM6くらいだと締めすぎたときに切れる可能性があります。M10で切れたことはないですが、気になる方はもっと太いものをご使用ください。
中クランプ
外側の穴にボルトを入れる場合は、大クランプと同様に両側からナットを締め付けて固定します。
片側の2つの穴にボルトを入れる場合は、ナットの入る場所が変わります。
中心のナットを支点として、外側のナットを動かすことにより、テコの原理で対象を固定します。F字クランプと同様の使い方ができます。
小クランプ
中クランプの後者の使い方がメインとなります。
1インチ厚の板(1×4など)を接ぎ合わせするくらいなら、大クランプと同様の使い方もできます。
締め付け工具
クランプでなにかを挟んで固定するときは、レンチでナットをがっちり締め付けます。
使い方によっては、ボルトが長く余ってしまうので、メガネレンチやラチェットレンチでは使いにくい場合があります。
私が愛用しているのはプライヤーレンチです。モンキーレンチのようにアゴの幅を調整でき、さらにグリップを握るとレンチのアゴが少し狭まり、ナットをしっかり挟むことができます。
このため、うまく使えばラチェットのように連続して回すことができます。
KNIPEXのプライヤーレンチならグリップ力が強いのでナットを滑らすともありません。
これ単品でクランプ買うより高いですが、色々使い回せますんで…。
私が使っているのは↓のモデルです。